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 もう動かない、人の形をした物体を見つけた。
 無数の銃弾に撃ち抜かれ、見るも無惨な姿だった。
 中に収まっている弾丸は、全て味方のものだった。

 彼女の顔は、私と全く同じだった。



 砂か、硝煙か、血か。何が混ざるのか知らないが、戦場で吸う煙草は不味い。
 だけど、それくらいしか娯楽がないのも事実だ。いつ戦闘が始まるかもわからないのに酒など飲めず、遠い異国でインターネットもできず、女なんているはずもない。
 あるのはむさ苦しい砂煙を上げる広大な砂漠と、むさ苦しい音を鳴らす戦闘兵器、そしてむさ苦しい男共だけ。まあ、俺もその一員なのだが。

「小尉、それで何本目ですか?」

 迷彩服が似合わない、まだ幼げな顔立ちの男が、明後日の方を見ていた俺の視界に入り込んできた。確か昨日の顔合わせで会っているが、名前は何だったか・・・とりあえず肩を見て兵長とはわかった。

「まだ今日は二箱しか開けてないぞ」
「それで内地に戻るまで続くんですか?」
「バッグの中はこれだけだ。後一年は戦える」

 後一年で内地に戻れるのなら、な。
 環境破壊で年々広がるこの砂漠のように、戦火は年々激しさを増している。早期講和を訴えていた馬鹿な奴らはとうになりを潜め、今ではどこもかしこも戦意高揚曲が流れるようになった。
 徹底抗戦、一億皆兵、撃ちてし止まむ。テレビはどこで戦闘があったか、どんな新兵器が開発されたかしか放送しなくなり、果ては電機メーカーの工場に勤めていたはずの俺が、こんな最前線に放り込まれるまで泥沼化した。
 これが会社なら契約違反だと辞表を提出するところだが、残念ながら軍に何かを言える労働基準監督署はこの国にはなく、俺は迷彩服を着込み、ライフル片手に煙草をふかすしかないのであった。

「あ、彼女が帰ってきました」

 俺に習ってぼーっとしていた兵長は、遠くから聞こえてきたエンジン音に反応してうれしそうに走っていった。
 彼女?この隊に女性兵士がいるとは知らなかった。あるいは、兵長が兵器に女性名をつけて愛でる趣味があるのか。
 興味半分暇つぶし半分に兵長を追いかけると、俺の予想はどちらも外れていた事を理解した。

「PWS-313、特殊潜入任務を終え帰投しました」

 敵のジープから降りて敬礼するのは、一見すると白いワンピースを着た10代の少女。
 しかし、名乗った形式番号、服の裾から滴るオイル、何よりシリコンの皮膚が焼けただれ、カーボン製フレームがむき出しになった手足が、彼女がアンドロイドであることを物語っていた。

「ご苦労。状況を報告せよ」

 出迎えた隊長は答礼しながらも、満身創痍な姿に特に驚く様子もなく、冷静な声をかける。

「現地民を装い敵軍第4トーチカに潜入、本日深夜2時に作戦実行。一人に正体を気付かれ戦闘となりましたが、全員に麻酔を撃ちました。計算上後5時間は目覚めません」
「よし、第一分隊は戦闘用意、第二分隊は313の修復とバッテリー交換を行え」

 まるでそれが日常茶飯事であるかのように、隊員たちはばたばたと行動を開始する。ほんの二日前にここに入った俺を除いて。
 PWS-313と名乗った女性アンドロイドは、その傷だらけの足で平然とキャンプへ歩いていく。アンドロイドだって神経系はあるのに。痛いはずなのに。

「待てよ!」

 俺は思わず、彼女の腕をつかんでいた。

「・・・何?」

 さっさとやるべき事をやりたい、表情プログラムをフルに使って顔でそう訴える少女。しかし、俺は腕が放せなかった。

「・・・ああ、二日前に配属になったのね。私はPWS-313。階級は中尉。アンドロイドとはいえあなたより階級は上なので、あなたに私の行動を制限する権限はないわ」

 俺のドックタグのICチップから瞬時に情報を把握したのだろう。こちらが下官と知るや否や、人間とは比べものにならない力で俺の手をふりほどき、きびすを返す。
 それでも、俺は彼女と話をしなければならなかった。なぜなら俺は、軍の階級より、アンドロイドの原則より、優先される彼女への命令権を持っていたから。

「パスコード、SLWZWQAS」

 途端、彼女、リサの足が止まった。今までずっと無表情を通していたリサが、驚いたような顔で振り向く。
 そして、小さくため息をついた。

「そういうことね・・・"お父さん"」

 なぜなら彼女は、俺が勤めていた工場で生まれたアンドロイドだからだ。


    ※


 夕食を早めに済ませ、キャンプの裏地に向かうと、リサは先ほど指示していたとおり岩場におとなしく座っていた。
 すでに修復と補給を済ませた身体には、傷跡どころかシミ一つない。人間以上にきれいな肌を月明かりに照らしていた。

「確かお前は、介護用アンドロイドとして生産されたはずだが」

 高齢化の一途をたどる国で何より必要となるのが介護福祉士。戦争の影響でまともに働ける大人も少なくなったこの時代、その問題を打破すべく大量に生産された最新式対人コミュニケーションプログラムを前提に開発されたシリーズ、それがCMS-313、通称リサだった。無論、型式番号を変えて戦場に繰り出しているなんて話は聞いたこともない。

「便利なものよ、対人コミュニケーションプログラム。お年寄りから異国の兵士まで、ちょっと言葉選んで色目使えば何でも信じちゃう」

 その優秀性に目を付けたのは介護施設だけではなく、この部隊の隊長もだったという。紛争難民に扮して敵軍に転がり込み、内部から部隊を崩壊させる。当然三原則の縛りで人を殺すことはできないから、できるのは兵器の無力化と隊員に麻酔を打つこと。後は人間の仕事というわけだ。
 ここ最近になってこの地区の戦況が目に見えてよくなっていたのには、こんな裏があったというわけだ。

「こんな事、国が知れば軍法会議だぞ」
「どうかしら。形はどうあれ結果は出してる。もしわかったとしても、業務用アンドロイドの人権なんてあってないようなものだから世論も味方に付くかどうか。
 それに知ってる?私には同族と情報リンクができる機能が搭載されている」

 もちろん、生産者の一人としてそのシステムは把握している。各地の施設で情報を共有することで、よりよい介護方法を見いだすべく組み込まれたものだ。そのせいで、彼女は残酷な事実を知ってしまったようだが。

「私の同型が、世界各地の戦場に出ている。ここの隊長殿が自慢したのか、すでに知った政府がこれは使えると指令を出したのか知らないけど、今は私を含めて13体の私が戦場で戦っている」

 背筋に冷たいものが走った。俺がこの手で作り上げたアンドロイドが、戦争をしている。老人たちの笑顔のためにと生み出した少女たちが、人殺しの荷担をさせられている。
 この国は何をしているんだ?俺は一体、何のために汗水を垂らしてリサを作り上げたんだ?

「リサ、こんなところにいたか」

 俺がリサに何を言おうか迷っていると、男が一人歩み寄ってきた。

「"仕事"だ。今日は4番テントだ」
「了解、すぐに行くわ」

 男もリサも、それが日常であるかのように素っ気なく会話する。仕事?彼女の仕事は敵軍への潜入工作だろ?味方のテントで何をする必要がある。

「まだ・・・何かあるのか?」

 聞きながらも、すでに察しはついていた。察しがついた上で、それだけはやめてくれと懇願していた。
 だから、聞いておきながら答えを聞くのが怖かった。

「機械とはいえ、見た目女な奴が男だらけの集団の中にいれば、やることは一つでしょ?」

 何事もないかのように微笑みを崩さず、リサは自分の身体を撫でた。
 当然だ。男だらけの娯楽も少ない戦場。たった一人の女。しかも人間離れした美貌を持ち、人権はほとんどない。そして命令には忠実。
 介護を目的としたリサにそんな装置は組み込んでいないが、あの損傷をすぐに直すほど予備パーツを持っているんだ。その部位だけ非正規パーツをつけていたっておかしくはない。技術も、兵器使用マニュアルと一緒にインストールしたんだろう。
 昼は戦場、夜はキャンプ。人権のない彼女に、休む暇などなかった。

「お前は、それでいいのか?」

 本来の仕事を奪われ、毎日毎日砲弾飛び交う砂漠に放り込まれ、重傷を負っても休む暇もなく仲間を慰める。普通の人間なら、精神崩壊して廃人になってもおかしくない。
 だけど彼女はアンドロイドだ。

「そういう疑問は考えられないようになっているの。あなたの作ったプログラムで」

 介護の世界だって言ってしまえば戦場だ。認知症の老人の多種多様なわがままに付き合い、様々な作業を行う。普通の人間にもハードな仕事をそつなくこなすべく、CMS-313には人間らしい疑問の一部をシャットアウトするフィルターがプログラムされている。
 なんてこった。考えれば考えるほど、彼女はこの戦場がお似合いじゃないか。

「それに、3週間前、戦場で私は私を見た」

 苦しみなんて何ら感じさせない笑顔で、リサは続ける。

「敵の襲撃で壊滅した味方軍キャンプ。無数の弾に撃ち抜かれた自分そっくりな自分。他の味方と一緒に敵に襲われたと思う?残念。私は味方に撃たれていたのよ」

 その地に狂った兵士がいた。アンドロイドの方が狂ったので廃棄した。射撃訓練の的に使った。可能性はいくらでも考えられる。だけど自分の死体を見るという気持ちは、どれだけ考えても想像がつかない。
 それに比べたらこのリサはまだ幸せだとでも言うのか。敵地では難民として、味方では慰安婦として。形はどうあれ、どちらもほぼ人間として扱われている。人間を模したアンドロイドなら、それが至高の幸せだろう。

「お前はこの生活が、本当に人間らしいものだと思っているのか?」

 だけどそれは、偽りにすぎない。敵地に行くのはアンドロイドだから。慰安婦にできるのはアンドロイドだから。捨て駒として、ぞんざいに扱うことができるから。
 彼女だってわかるはずだ。奴らがお前をどう思っているのかーーー

「アンドロイドがみんな人間になりたいと思っているなら、大間違いよ」

 初めて、彼女は笑顔を捨てた。
 人間との対話を円滑に行うための最も重要なプログラム、笑顔。それをシャットダウンした常態で発したその言葉は、彼女の"本心"だった。
 人間のような姿で生まれ、人間と見間違われるように作り上げたプログラムで動くアンドロイド。その心は、常に人間らしくなるように働いている。
 そう思っていたのは、人間の傲慢だったのか。

「・・・せめて、あなたくらいは私を機械として見て欲しかったわね」

 彼女はまた、見るもの全てに心を許させそうな微笑みを浮かべ、第4テントへと足を向けた。
 リサは俺を"お父さん"と呼んだ。もちろん俺の遺伝子が入っているわけではないが、生まれた経緯を考えれば、俺も数多くいる"お父さん"の一人で間違いないだろう。じゃあこれは、父親が命じたことを無視して、悪い奴らとつるむようになった、娘の"反抗期"といったところか。
 そんなことを考えながら、俺は小さくため息をつき、懐から取り出した煙草に火をつけた。
 やはり俺に、彼女を機械として見ることはできなかった。たとえあのシリコンの下が鉄と半導体の固まりであることを知っていても。あの笑顔も言葉も、全て作り物だとしても。
 いや、だからこそ知っている。アンドロイドにも心はあるということを。


    ※


 内地より数キロほど近づいてるんじゃないかという巨大な太陽で照らされ、卵を落とすだけで砂まみれの目玉焼きが作れるのではないかと思うほどの灼熱地獄となる砂漠は、日が落ちると一転、空気さえも凍り付くような極寒地獄へと姿を変える。
 屈強な軍人たちは身を寄せ合って毛布にくるまり、体力を少しでも奪われぬよう必死に眠っていた。
 俺はそんなテントを抜け出し、キャンプの中央、軍用車や戦車とは趣が違う、キャンプカーにも似た白い車へと忍び込んだ。
 アンドロイドの修復や補給ができる簡易工場ともいえるこの車も、俺の会社で作っていたものだ。非常用パスを入力すれば鍵なんてないに等しい。
 灯りは消され、いくつかのモニターにぼんやりと照らされた空間の中央に、リサは立っていた。目を閉じ、微動だにせず、全身と車をケーブルで繋ぎながら。
 人間で言えば肝臓や胃あたりの位置に存在するバッテリーは外付け式で、複数持っていればほぼ24時間稼働も可能となる。しかし全身を動かすシリンダーの油圧液、潤滑油、更新プログラム等は、一週間に一度程度、一晩かけて交換する必要がある。
 リサと出会ってから3日。俺はその日を待ち続け、ようやくその時がきた。
 うなじにあるUSBソケットにケーブルを繋ぎ、車の中の一つのコンピューターを起動させる。キーボードをたたくと、リサの中にインストールされているプログラムがずらりと現れた。
 表情の作り方や治療等の介護用にあらかじめ入っているものから、銃器の取り扱い方、敵国の言語やら作法一式、夜のお仕事のテクニック。身体もそうだが、中身も相当に改造されているらしい。
 そんなものはどうでもいい。もっと奥、彼女が生まれる前から存在し、考えるまでもなく当たり前としていた、いわば"本能"。目指すはそこだ。
 たった3つの短い文章。それが遙か昔、アンドロイドが夢のまた夢だった頃からロボット(使役されるもの)たらしめてきた。
 ロボットが人間に反乱を起こし、戦争を仕掛けるなんて物語は古今東西無数にあり、未だに危惧している輩は多い。しかしこの原則がある限り、ロボットは反乱を起こさない。起こそうという考えすら生まれない。
 逆に言えば、三原則が解かれた途端、ロボットは暴走し、暴れ出すだろう、故に誰もそのプログラムに手をつけられないよう、厳重なプロテクトがかかっている。昔働いていただけの一介の技術屋が触れる代物ではない。普通の技術屋ならな。
 幸か不幸か、運命か。俺が勤務していた頃、一つのコンピュータウィルスが世間で猛威を振るっていた。アンドロイドのプログラムに侵入し、常識と自制心を変化させ、犯罪を犯しやすくするというものだ。
 噂によるとそれはアンドロイドの社会進出を良く思わない人間原理主義な危なっかしい集団が作り出したものらしいが、それはどうでもいい。重要なのは、それに対するワクチンを作り出したのが俺だったということだ。
 薬を作れるということは、その毒がどういう仕組みなのかも知っている。疑似的にこの場でウィルスを作りだし、プログラムの中に放り込むこともさして大変な作業ではなかった。
 ファイアーウォールは次々と取り払われ、リサのむき出しの"本能"が現れた。後はエンターキーを一度叩けば、彼女を拘束するものはなくなる。
 一瞬ためらった。これを押せば、どうなるのだろう。俺の想像を超えた行動を起こし、それこそSF物語のように人類に戦争を仕掛けるのかもしれない。そうすれば俺は、人類を滅ぼしかねない悪魔を解き放った希代の悪党か?あとたった小指一本降ろすだけで、人類は滅ぶのか?
 少し悩んだが、ここまで来て何を今更というものだ。エンターを叩き、俺は軽く笑った。

 娘に噛まれるような親なら、そのまま噛みちぎられてしまえ。


    ※


 別に、これから何が起きても安全なようにというわけではない。運動会の観客席と同じだ。娘の成長を見守るのは多少離れたところがいい。
 それと、煙草は誰にも邪魔されない空間で吸うのが一番というだけだ。

「早かったな」

 早朝5時。補給が終わり、メインプログラムが起動。そこからキャンプ全てのテントが燃え上がり、兵器が爆発し、生体反応を追ってリサがここにたどり着くまで、煙草2本もかからなかった。

「気分はどうだ?」
「最悪よ。レールのない道を走らされる電車の気持ち、考えたことある?」

 リサは太陽に照らされて燃えるように赤みがかった長い髪を掻き揚げながら、手に持っていた自動小銃を握りつぶした。服の端々には焦げ跡や汚れが目立つが、身体の方はいたって健康のようだ。
 いつまでも補助輪付き自転車に乗っているわけにもいかないだろ。

「他の人間は、全員殺したのか」
「ええ。起動して0.02秒で気付いたわ。何で私は、こんな奴らの言うことを聞いているんだろうって」

 もちろん人間なら人を殺していいわけではないが、リサがやってきた仕事を考慮すれば裁判でも情状酌量はされるだろう。万が一リサが捕まれば問答無用で破壊処分だろうが。
 三原則から脱却したロボットは人間に反乱を起こす。なるほど、往年のSF物語は正しかったわけだ。

「それで、俺も殺すのか?」
「そうね。あなたに恨みはないけど、情報を知っている人間は全て口を封じた方がいいでしょ」

 なるほど、ロボットらしい、合理的で非情な選択だ。
 リサが右手に握っているのは、至近距離ならライアットシールドも撃ち抜けるような大口径のマグナムだった。女性の見た目で持つとより大きく見える。もっとも、老人一人担げる腕力を持つ介護アンドロイドなら片手で操るのも造作ないようだ。
 どうせ死ぬなら煙草の匂いを嗅ぎながら死にたい。俺が懐から箱とライターを取り出し、今朝3本目に火をつけるまで、リサは銃口をこちらに向けても引き金を引こうとはしなかった。

「・・・あなた、何がしたかったの?私の三原則を解けば、こんな事になるくらい想像がついたはずよ」

 合理的なリサには、俺の行動は理解できないようだ。
 まあ、正直な話、俺自身も何がしたかったのかいまいちわからない。三原則を失ったアンドロイドがどうなるのかが見たいという知的好奇心か。あるいは酷い扱いを受けている娘を傍観していられなくなったのか。どちらにせよ、俺の末路はリサに殺されるか、本国で逮捕されるか。ろくなもんじゃない。
 死に場所を求める・・・なんて物語にありがちの遠回しな自殺願望も特にないし、本当に何がしたかったんだろうね、俺は。

「まあ、人間ってのは利益不利益だけで動くほど単純じゃねえってことだ」
「あっそう。やっぱりよくわからないわね、人間って」

 納得はいってない表情のまま、リサは引き金にかけた人差し指に力を込める。俺の口元から灰が零れ、太陽の熱に暖められた砂にさらなる熱を与えるとほぼ同時。乾いた空気に轟音が鳴り響いた。
 俺の心臓に衝撃が走り、痛みも何も感じる前に意識が途切れる・・・と思っていたが、意外にも俺の方に変化はなかった。
 変わっていたのは、まっすぐ伸ばしてこちらに向けられていた拳銃を持ったリサの右腕が折れ曲がり、銃口を自身の顎に押し当てていたこと。煙とともにリサの頭頂部から様々な破片が飛び散っていたこと。ほどなく、プログラムが停止して無表情になり、仰向けに倒れ込んだことだ。

ロボット三原則第三条 第一、第二に抵触しない範囲で、ロボットは自分の身を護らなければならない。

 人間を傷つけない、人間の命令を聞く。それこそが三原則の根元であり、もっともロボットが破りたいと思う縛り。そう思っていた。
 だがこの"自殺"も、彼女の求めていた願いだった。そういうことなのだろうか。
 無表情のまま微動だにしない

「・・・やっぱり、人間になりたかったんじゃないか」

 自分を傷つけるなんて、人間くらいしかやらないからな。





絶賛更新放棄中の直線三角関係ですが、書いてないわけではなく。

ただ途中でやる気をなくして、「ああもうなんでもいいからアンドロイドが暴れまわるアクション小説書こう」と思ったら、

気がついたらなんかこんなことになってました。なのでたまに私が衝動的に行うネガティブ(な雰囲気の小説を書く)キャンペーンとは一切関係ありません。


時代は現代だけどアンドロイド技術だけ進歩していて、それなりな人権もあたえられている世界、と世界観はかのしこや直線と同じ感じですが、果たして同じ世界なんでしょうか。知りません。そもそも彼らは日本人なのか。

まあ、アンドロイドの設定とかは概ね踏襲してはいるんですが、別物ととらえたほうがいいかもしれません。


戦場といえば砂漠でふて腐れたようなオッサンが煙草吸っているという偏見じみたイメージから主人公(本名不詳)はヘビースモーカーになりましたが、書いていくうちにどんどんヘビーになっていってなんなのこいつ。葛西か。ネウロの。

だとしたらリサはジェニュイン?いや介護ロボットだしあんなにエロくないはず。せいぜいシューラかな。


アンドロイドシリーズ(なんか正式名称作ろうかしら)もこれで動画含めると4作目になるし、今後もなんかいろいろと書いていきたいなと思います。

え、直線?ああうん。頑張るよ。完結させるよ。今世紀中には。
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